『講義の内容』

「食べる」「話す」「呼吸をする」「表情を作る」は、口腔の機能によるものです。しかし最近では、口腔機能の獲得や発達に問題があるお子さんが少なからずいることが分かりました。具体的には、「食べるのが遅い」「丸のみしている」「ポカンと口を開けている」「発音がはっきりしない」などですが、2018年に「口腔機能発達不全症」の新病名ができ、公的保険で対応できるようになりました。講演では事例を通して、本疾患の対応を具体的に解説いたします。

このように医療からのアプローチは進んではいますが、現在の子どもたちの成育環境から考えますと不十分です。子どもを取り巻く多くの方々に、子どもの口腔機能を育成することに積極的に関わっていただき、親子の心に寄り添う支援の輪が広がることを願っております。本講演が、皆様の明日からの実践に少しでお役に立てましたら幸甚です。

2023.09

瑞浪口腔保健研修会のお知らせ